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ヴィニール

post date: 2019.02.25

category: 森ブログ

高校時代、学校が終わると、バイト代を握りしめて向かっていた渋谷の宇田川町。

 

まだ、どこかピリピリしていた2000年頃。

 

センター街ではルーズソックスのギャル達や、ギャルオ達がたむろし、今は無きHMVの脇では怪し気なイラン人達がドラッグを売っていた。

 

足早にセンター街を突き進むと、店から聞こえる音楽はユーロビートから重低音の聞いた8ビートに変わっていく。

 

ドレッドロックスにティンバーランドのブーツ、カーハートのオーバーオールを着込んだお兄さんや、大きなリングのピアスをした濃いメイクのお姉さん達。

 

世界的なレコード街としても有名な宇田川町は当時ブラックカルチャーの全てが詰まった場所だった。

地元のとっぽい先輩よりも、この界隈でハイタッチをしているB-BOY達に憧れた。

 

レコードを探している姿がかっこよくて、ターンテーブルも無いのに、レコードを漁ったりしていた。

 

5、6年もした頃、この界隈には毎日居て、少しは知られる存在になっていた。

 

しかし時代はレコードから徐々にMIX CDへと移り変わっていた。

 

海外のDJがMIXしたテープを海賊版でコピーをして売るのが主流になっていた。

 

DJもこの頃位からSERATOと呼ばれるPC連動ソフトを使うようになっていった。

 

レコードカルチャーは滅亡必死だった。

 

嵩張るし、大きいし、わざわざ針を置き換えなきゃいけないし、不便な事だらけだ。

 

ところが、だ。

 

近年レコードの需要がまた復活しているらしい。

 

アーティストも限定でアナログを発売するアーティストが多く、プレミア価格になる事もざらだ。

 

コレクターアイテムとしての側面もさることながら、音質も暖かく、CDやデジタル音源には出せない音域を出す事が出来るのだ。

 

そんな僕も、最近良版はまたレコードで買うようにしている。

 

2台あったターンテーブルは1台になってしまったが、買ってから15年経つのにまだまだ動いてくれる。

 

片割れだった1台は何をしているのかと気になってしまったので、先日会ってきた。

 

渋谷の宮益坂方面にある知る人ぞ知るバー。海外からの客も多く平日でも賑わうそのバーで僕のターンテーブルは元気に回っていた。

 

赤い照明のせいか、溝を這う針の姿がどこかエロチックにも感じた。

マスターとは長い付き合いだが、もともとはレコードのバイヤーとして世界中を飛び回っていたのだ。

 

デトロイトのスラム街までもターゲットにしていたらしい。

 

そこまでの熱は上げられないけれど、レコードを聞きながら呑むウィスキーは最高な事は間違いなかった。

 

また近々飲みに行こう♪

 

MORI